堆肥を超えた、高次元の“培養土”を
稲わら・家畜排泄物・もみ殻・農林水産物・食品廃棄物・木くずなど、
エネルギーや新素材として利用できるものから作られた肥料のことを、ここでは「培養土」と言います。
掘削産出した腐植土と畜舎の排せつ物を元に培養しており、培養後は腐植土の特性を持っています。
フルボ酸をはじめ、ミネラル・アミノ酸・有用菌を豊富に含み、植物の成長を促進します。
小田畜産では循環型システムで培養土を製造しており、
環境問題に取り組むことで、持続可能な未来の農業を見据えております。
排せつ物を攪拌して培養土を製造します
畜舎から出た排せつ物を腐植土と共に、スクープ式のコンポスト装置で攪拌していきます。
堅牢なスクープ式撹拌装置は微生物を活性化させる必須条件、「酸素」・「湿度」・「水分」を適正に維持できる機能を備えています。
発酵熱は80℃まで上昇し、病原菌・ウイルスなど完全に死滅した、二度と腐敗しない培養土が誕生します。培養土にはフルボ酸鉄、水溶性珪酸、水溶性二価鉄が多く含まれており、高品質なものになります。
醗酵プロセスについて
有機質廃棄物の発酵には様々な方法がとられていますが、有機質はすべて微生物によってより単純な物質へと分解されていきます。
発酵には、「酸素」「湿度」「水分」の管理が必須条件です。空気が不足すると嫌気性細菌による還元的分解作用が起こり悪臭が発生、つまり腐敗が始まることになります。
空気の供給を充分に行い好気性細菌により分解作用をすすめるとその分解は更に進行し、臭いの無い良質な有機質堆肥になります。
温度70℃以上、水分60%、ph8が微生物には最適な条件で、活発に成長・増殖し、水分も蒸発乾燥が進み心地良い発酵香りが発生していきます。
通常14日~30日で、肥効率の高い完熟堆肥が出来上がります。
培養土を使用された生産者様からの声
小田畜産で作られた培養土は、農家の方に使っていただいています。
「高品質でおいしく、そして安心して食べられる作物ができた!」と喜びの声をいただいております。
収穫成果の出た農作物の一例
きゅうり・なす・トマト・さといも・米・スイカ・菊の花・いちご・紙の原料となる楮(コウゾ)、竹の子
-
障害福祉サービス事業所 鹿央の郷
事業所での野菜作りに生かしています。成長が促進され、色艶のよい野菜が育ちます